
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
約10年ぶりにWORKERSオリジナルインディゴデニムに新しい定番生地を作りました。
今回は経糸(タテ)の染色にインディゴ+硫化を最後に使って、どす黒い生地にしました。
硫化染を使う経緯はこちらに。いわゆる大戦期のデニムから検出されることがある、硫黄に着目。
https://eworkers.blogspot.com/2026/02/workerss801s806.html
硫化染は硫黄が検出される。
大戦期デニムにはインディゴの染回数を減らしたり、染めの浴槽をより長い時間使うための工夫として、硫化染がトッピングされていたのではないか?という仮説です。
S801XX、Wide Straight。
仕様は、大戦のそれをモチーフに
・コインポケットリベット無し
・ポケット布はODヘリンボン
・脇のやたら長い通称「クインチ」ステッチ
アレンジは、隠しリベットに打ち抜きリベット足を転用しています。
通常の801をお持ちの方は比較してみてください。
耳もレギュラー801が青耳に対し、S801は赤耳。
シルエット、レギュラー801より股上が少し深く、裾幅も少し広い、なので「Wide Straight」。
デニムの糸は、WORKERSおなじみ、EMOT(イースタン・メンフィス・オーリンズ・テキサス)の米綿100%、7番糸。
https://www.e-workers.net/store/old/201601/p1.html
https://www.e-workers.net/store/old/201601/p2.html
染色は今回もカイハラさんにお願いしました。
https://www.e-workers.net/store/old/201601/p3.html
残念ながら、硫化の入る工程は見せてもらえません。
インディゴ100の染色を行った時の写真です。
さらに今回は織布もカイハラさん。
理由は2つ
・カイハラさんのある程度テンションをかけたデニムが使ってみたかった
当初、デニムを織ってもらうときは弱テンション命!でした。
ある意味、定説?になっていて、
「古いデニムはテンションがゆるく織られている。だからザラザラしている」があります。
私も昔はその通り!と思っていたのですが、のちに、オリジナルもある程度見たり、触ったりできるようになると・・・
「いや、そんなに弱テンションとは思えないなぁ」とか、実際、弱テンションで織った生地の色落ち(点で落ちたり、弱すぎると、横方向に落ちる)を見て
「もう少しタテに、糸の素性が分かる落ち方をしてほしいな」と思うようになりました。
そこで、ある程度テンションをかけて織りたい!となったのが一つ。
・弱テンションで出やすい織傷をどこまで許容するか問題
弱テンション織りのウィークポイント、織傷が多い。
ある意味、セルビッジデニムである以上、避けられない部分。
かえって、その織傷が好きだ!ビンテージでもあるし!と言っていただけるお客様もおられます。
焼き物でいう貫入のようなもので、あえて、傷があったほうが景色があるともいえる。
本当に難しい。もし私が、店舗を持っていて目の前のお客様に現物を見ていただければ説明もできます。
在庫から好きなものを選んでいただく事もできます。
でも、WORKERSは基本、ネット販売や卸売り主体。
そうなると、織傷はやはり無いほうが良い。
ということで、テンションをかけ、織傷を減らす・・・という方向でカイハラさんにお願いしました。
出来上がった生地は・・・う~ん、これはこれで良い。初期WORKERSの「ストレッチ?」といわれるぐらいの柔らかさとは方向性が違う。
硬い、でも硬すぎない。コシがあるというか。
これは実際に、手に取っていただければ分かると思います。

















