古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
Willis & Geiger、ホワイトハンターと呼ばれるアイコニックなジャケットがあります。
オリジナルは総裏、 スタンドカラー・収納フード。
丈も長く、フロントはファスナー付き、ポケットももっと多く、W&Gの最高傑作でもありますが、今着るにはToo muchと感じる。
そこで、身頃のパターンはファティーグジャケッ トを参考に気軽に着られるものに。
ポケットやステッチも減らし、でもW&Gらしさは残るように配置しなおしました。
腰・左胸・袖にはマチ付きポケット、厚みのあるものを収納できる仕様。
Nikonの充電器もばっちり収納。
この手のマチ付きポケット、米国系ミリタリーではおなじみで、古くは第二次大戦に使われた通称「パラシュートジャケット」でも見られます。
W&Gは実用半分・デザイン半分で取り入れていたようにも思えます。
W&G オリジナルはさらに二重ポケットにしたりやりたい放題です。
袖は太目、袖口をタックで絞ってカフス始末、開きも付けたので、袖まくりがしやすい。
素材、WORKERS別注のウールヘリンボン。
糸はウール100%で、内5%はカシミア。
色調にこだわりがあり糸を探しているうちにこのウール・カシミア糸を見つけました。
特別カシミアに固執は無かったのですが、出来上がった結果、やっぱり通常のウール100%とは違う。
少し柔らかく、でも打ち込み本数はしっかり多く、仕上げでかなり縮絨もかけているので生地上がりはゆるく無い、柔らかいけれど軽すぎない、良い生地の仕上がり。
ウールツイードだけ前身頃全面にコットンの裏地。
これがポケットを取り付ける時、芯の代わり、補強の意味合いも込めて。
ただ、柔らかなウールツイードに裏地抱き合わせは難しい!
縫ってくれたFさんが「これは時間かかる!」と言いながらも「やらない」とは言わないのがプライドです。(その分、めちゃくちゃ時間がかかるので工賃がお高い&生地値が高いので、定価がこんな事になってしまいました)
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