ジーンズ好きが集まって日々作られる製品たち、シンプルな中に細部にまで行き届いた見応えのあるディテールから、知識や縫製などの技術力の高さが伺えます。
製品の魅力を最大限引き出すモノ作りは圧巻です。
MODEL: 168cm 58kg SIZE: 30
このジーンズは60年代後半、物流網が整備され始めたアメリカで新たなターゲットとしてニューヨークを中心とした東海岸で爆発的に 広まった Levi's 505 を参考に製作。
TCBが所有するビンテージを元に、505ベースにしては珍しいセルビッジ仕様。
ですが、ビンテージ同様、実はこちらのジーンズは2種類の生地を使用しています。
使用している帯部分のみ広幅の生地。
XXは一般的な帯の取り方は縦取りですが、505 の帯の取り方は横取りのため。
シルエットはやや細めで、裾にかけてテーパードしていくテーパードストレート。
ファスナーはデッドストック42TALON。
タテ糸ヨコ糸から別注したオリジナルの生地。
Pre-Shrunk Jeansに使用している生地は60~70年代の純粋な ブルーの色目とムラ感、そして毛羽立ちが特徴です。
50年代までのXX生地と違い、染めも浅くなり、ジーンズが作業着から ファッションとして変化していく背景が生地を見るだけでも感じることが できます。
生地屋さん曰く、生地の毛羽は織り方で調整できる訳でもなく、 綿そのもののポテンシャルで決定付けされるようです。
綿はサンフォーキンコットンと呼ばれる綿を使用。
サンフォーキンコットンは、カリフォルニアのど真ん中に広がる広大な 農地、セントラルバレーの南の方で作られています。
この農地は、周囲を囲む山脈の雪解け水を利用してできたもので、 綿はこの雪解け水を源とした地下水を使って育てられています。
このサンフォーキンコットンの特徴として、天然でふわっと膨らんでいて、撚りを入れたときに良い毛羽がでるそうです。
その毛羽が60~70’sなジーンズにピッタリだったので、今回使用したそう。
タテヨコ7×7の約13ozクラスです。