
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
Willis & Geigerモチーフのベスト、今回は生地を厚手で秋冬向け。
W&Gらしさはポケットのデザイン。
左胸にマチ付きポケット、オートマチックハンドガンのマガジンぐらい入りそうな縦長。
他のポケットはタックで厚みのあるものを収納できるように。
身頃はCruiser Vestを発展させフロントの一部が二重。
手はフロント三日月からも、内ポケット状になった上方向からも入れられる作り。
ウールメルトン、10番のウール糸を2本撚り合わせ5番相当に。
それを織機にかけられる限界の密度で織りあげ、さらに縮絨(洗って縮め)して起毛。
メーター平米で500g、オンス換算14.7ozという極厚生地。
でも、起毛するときに適度に繊維がほぐれるのでガチガチではない。
実は起毛なしも作ってみましたが、柔らかさも少し欲しいので起毛有りを採用しました。
元ネタは古い古着のウール、あのどっしりした厚みはありながら、ほんの少し、しなやかに着やすくという生地。
チェックは着る時を選びますが、ブラック・グレーと落ち着いたトーンなので合わせやすい。
正直、最近の原料高、日本で生地を作る諸条件の難しさもあり「もしかしたら、買える値段で作れるのもそろそろ最後かな」と半分思い出作りもあり作った生地です。
物は思った通りがっしり、でもしなやか、色調も落ち着いて満足。
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