
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
新型ドレスシャツ。
アメリカ的なチェーンステッチ無し、オールシングルステッチ。
WORKERSでシャツをお願いしている工場さんには「もともとこっち縫ってました!」という仕様。
そのため、芯も「もともと使ってた固いので」と言えば通じる世界。
元ネタは服好きな方には一発でわかるでしょう。
ヴァンドーム広場のそばにある、「ルパンが顧客」で有名なあそこ(以下Cと呼びます。 なんのCでしょう?)ですが細部はかなり変えています。
襟型は少しワイドスプレッド気味。
ガチっとした固い芯で襟がよれない。
背中、「C」はタック無しが有名です。
「顧客の体形に合わせて作ればタックなど必要ない」のでしょうがこちらはあくまで既製服。
タックを入れて、体が動いたときにもゆとりのあるシルエットにしています。
裾のカッティング、「C」は正直なんでもあります。
そもそもカスタムシャツ屋さんは、顧客の注文で作るので、ラウンドだろうとまっすぐだろうと仕様は何でもありなのですが、その中でも「C」の典型的と言われるスクウェアで脇に切り込みのある形に。
生地はドレスシャツと言えばで、今回もトーマスメイソン、アルビニを豪華に。
無地のトーマスメイソンは100番双糸のポプリン。
一般に「双糸」=わざわざ単糸でも使える糸を二本縒ってるから高価!と簡単に説明されますが、一番のポイントは糸の太さにムラが少なくなる事。
100番を2本縒る、つまり50番とほぼ同じ太さ・重さになります。
なら最初から50番でも良いのでは、さにあらず。
100番のような細い糸でもあるわずかなムラ。
それを複数縒ることで、ムラが打ち消しあい・平均化され、最初から50番として紡績された糸以上に均一な糸ができる。
深く考えると、確率・数学の世界ですが、それを「経験則」で「こういう糸にすればこういう生地に成る」があるのが服地の世界です。
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