
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
おなじみ、古今様々なチノパンを混ぜて作った Workers Officer Trousers。
Vintage Fit は「6-254」というスペックがついたミリタリーチノをそのままトレースしたパターン。
裾幅サイズ32で24cm、股上もかなり深い。
見本にしたのはC.P.Brown MFG Co、日付が1942年6月20日。
スペック6-254の日付が1937年8月11日おそらく、1937年に決まったスペックで1942年に契約もしくはその近辺に作られたということでしょう。
参考と変えたのがボタン、今回はメタルボタン。
素材は定番の10ozチノ、細い糸で超高密度に織ったもの。
岡山の井原でベースの生地を織っていて、以前デザイナーが見学に行った際、
「この打ち込み本数だから、最初は不良部分が出まくって大変だったわ~。なかなか、この本数は無いと思うよ」と言われたそう。
色の「Khaki No-1」はいわゆる「ARMYのチノパン」でも、少し白っぽいベージュ色。
昨年作った「Oyster」はもっと白っぽくて、あそこまでではないベージュ。
仕様は脇・内股とも巻縫い、今回お願いしている工場さんは巻縫いが得意。
仕上がりの風合いはカジュアル。ミリタリーのオリジナルも様々な工場で作ったであろうことが 一目でわかります。
トラウザーズ工場では綺麗、まっすぐ、ねじれの無い仕上がり。
それに対し、ワークウェア系の工場はラフで捻じれが出る。
一番はミシンの特性によるもの。
どちらの工場でも作れるよう、オリジナルは「1本針ミシンでの作り方」「2本針巻縫いミシンでの作り方」といったように複数の製造法が明記してあります。
製品はNW、洗い無。
生地は防縮・ねじれ防止が入っているので、洗濯による縮みはほんの僅か。
