
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
ジャケットの上に着られるゆったりシルエットのMoto Coat。
元ネタは、ビンテージの「ディスパッチコート」とか「モーターサイクルコート」と呼ばれるもの。
襟 +フードはWORKERSのアレンジ。
オリジナルは大ぶりな襟でちょっと個性的すぎるのを中和しつつ、フードで機能性を追加。
脇から手が入るポケットは、フロントのフラップポケットと同じ袋につながっています、貫通ではありません。
オリジナルはこの脇から手が入るポケットは存在しません。
本来が、歩くときに使うもので無いのでハンドウォーマー的なポケットは必要ないからでしょう。
でも、街歩きするコートは脇からすっと手が入るハンドウォーマーが必要。
最初はフロントのフラップポケットを無くし、その部分に箱ポケットを斜めにつけようかと思いましたが、それだとMoto Coatらしさが全くなくなってしまう。
考え抜いて、フロントのポケットは残しつつ、サイドから同じポケットに手が入るように工夫しました。
フロントのスナップはとめやすいよう、台座に乗せて身頃にたたきつけ。
服としての使い勝手を上げつつ、オリジナルの雰囲気を壊さないよう努めています。
今回、仕上がりがかなりしゃっきりしています。
理由は芯、ついにWORKERSで初めて、永久接着芯を部分的に使いました。
古着のコート=毛芯使いで高級!なイメージですが、デザイナー自身で一部解体してみたバーバリーやアクアスキュータムは部分的に永久接着と思われるガッチリした芯が使われていました。
固い芯を入れすぎると着心地も固く、雰囲気も「百貨店ブランド」的で「品質は良いのだけど、古着の持つ風合いとはかけ離れている」。
そうならないように、部分的に固さも良い塩梅のものを入れるとご覧の通り、ラフさは残しつつすっきりした仕上がりに。
素材、同じベンタイルでベージュのヘビーベンタイルよりしなやかで軽い。
厚みとしては、ギャバジンとほぼ同じ。
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