古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
新型ジャケット、Glenn Gouldのトルコ行進曲を聴いていて「変わった弾き方だなぁ、そういえばグールドって若い時はかっこよかったよな」と思いポートレートを見て、彼が着たジャケットに目が行きました。
ピークドラペル?のようで裾はカッティングがスクエア。
調べると、その写真はグールドが23歳の時、バハマで撮られた一枚、なんとその写真集もある!
ここからが大変で、ジャックキャロルなる写真家の撮影した英語版は印刷が悪く全然ディテールが見えない。
さらに探し、日本語版で「光のアリア」と名付けられた一冊は写真がとてもきれい。
そこからグールドが着ていたのはダブルのピークドラペルジャケットとわかりました。
これをそのままコスプレしたいわけではないので、ピークドラペルは活かしつつ、WORKERSらしいアレンジ。
フロント、三つボタンの上二つ掛け、胸の箱ポケはカーブ。
腰ポケットはフラップ無し・裏地付きのパッチ、背面はセンターフックベント。
アメリカ物のようで、でもピークド。
グールド自身、カナダの人なのでアメリカのようで、フランスのような、コスモポリタンな雰囲気にしたかったのです。
素材のウールフランネルは8oz程度。
裏地があるので、このオンスでもかなり暖かい。
メルトンまではいかない、ギリギリフランネルの厚み。
これ以上厚くなると「ライトメルトン」になってしまう。
紡毛(短繊維を除いていない、ツイードでも使われる糸)なので、秋冬用。
裏地、身頃はコットンツイル、袖裏はキュプラで滑り良く。
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