
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
コットンヘリンボン。
ビンテージのおそらくヨーロッパ物と思われる実物を解体し、糸の太さ、色調、打ち込みを調べて製作。
経糸(タテ糸)の一部に撚り杢糸。
白・グレー味がかった黒糸をそれぞれ作り、その糸をよって一本の糸にする。
その撚り杢糸と通常の色糸、設計通りに並べ、緯糸(ヨコ)はタテに比べてかなり太い番手でヘリンボンに織る。
13ozクラスとかなりがっしりと厚みのある生地。
作ったのは裾幅太目、股上も深いワイドシルエットのトラウザーズ。
参考にしたオリジナルはもっと後ろ身頃側の股上が深い。
特徴的ではあるけれど、コスプレのようにはしたくなかったのでそのあたりを抑えめに、バランス見て修正。
フロント、ボタンフライで金属ボタン+フック。
このフック、俗に「フレンチの古着」などと呼ばれる物を見ると良くついています。
機能性は微妙ですが、この生地に合った「らしさ」で使いました。
見えづらいですが、右前身頃にコインポケットあり。
ウェストはベルト+腰裏にサスペンダーボタン。
ボタンはコロゾ椰子を削った、表面が平らな物。体が触れる側にできる限り突起をつけたくないので。
背面は細玉縁。
身頃の縫い合わせは割り・倒しを使って巻き縫いは使わない。
ヨーロッパ物で巻き縫いも無くはないですが、縫い合わせは少し稚拙なぐらいなほうがそれ「らしい」と感じます。
このあたり、参考にした古着を見ながら「いかにもありそう」な仕様を選んでいます。
中にサーマルを着てタックイン、寒くなればRAF Sweaterやシャツ。
そしてサスペンダーをしてフォレスティエール。
さらに詳しくはこちら
