
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
WORKERSのベーカーは10数年前、MIL-T-838Dの未洗い製品の各部寸法を取って元型を作りました。
が、長年修正を繰り返し結果、オリジナルとはちょっと雰囲気が違ってきている。
ここでもう一度基本に立ち返り、オリジナルのシルエットを取り直しました。
具体的には、解体したデッドストック、MIL-T-838Dからトレース。
太い裾、広いワタリ、深めの股上、いわゆる「軍パン」のシルエット。
素材、Reversed SateenのODは、MIL-T-838Dの個体とMIL-C-10296Jという生地のスペックを見て作ったいわゆる「ベーカーに使われる目の粗いバックサテン。
スペックを見ると、生地に使う糸の太さ・1インチあたりの本数、糸の交差の仕方(組織)が書いてあります。
さらに、染めの部分に「染める前にマーセライズド加工」とあったので、それもそのまま真似したと生地屋さんが言っています。
通常、染めた後にマーセライズド加工はするのですが、それをあえて先にすることでより「均一に」染まるようにということではないか?ということです。
マーセライズド加工は、生地を苛性ソーダなどの水溶液につけ生地表面をつるっとさせる加工。
強く加工すると表面がシルクのような光沢を持つので「シルケット加工」とも呼ばれます。
普通、カジュアルな生地はがさっとした表情をするのでマーセライズドはしません。
が、それをあえてする、でも最終仕上げではなくて染前。
そうすると、シルケット感はそこまで出ない。
ミリタリーのベーカーパンツ独特の「べたっとしてるんだけど、微妙にカジュアル感もある」あの風合いは、このあたりから出てくるのだと思います。
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