
古着独特の雰囲気を好む代表は実際の古着を研究し、その製品をが作られていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史や資料を調べ上げて製品づくりのヒントにしています。
自分で工程を理解し、各工程ごとの専用の設備を要した工場でのみ生産を行っています。
そのクオリティーの高さとユニークさでJ.CREWやINVENTORYをはじめ海外からも注目を集めている。
久しぶりに通称「ベーカーパンツ」の型紙を作り直しました。
WORKERSのベーカーパンツもともと、MIL-T-838D の未洗い製品の各部寸法を取って元型を作りました。
が、長年修正を繰り返し、結果オリジナルとはちょっと雰囲気が違ってきている。
ここでもう一度基本に立ち返り、オリジナルのシルエットを取り直そう。
それも以前は解体まではしないでシルエットを取りましたが、今回は完全に半分解してシルエットを抜き出そう!という企画です。
シルエットは、MIL-T-838D をトレース。
解体した前・後ろ、ところどころに補助線が見えると思います。
生地自体、裁断・縫製でゆがみもあるので完全にこれと同じに取ってしまうのは難しいのですが、出来る限り精密に。
でも、明らかに歪んでいる部分は微修正しながら型紙を取ります。
各部の寸法 を測っては、CADに入力。
身頃、数パーツに分けて出力して、紙と現物を重ね合わせながら微調整・修正をして型紙にします。
解体してわかることはシルエットだけでなく、各部の縫い代の入り具合、切り込みの入れ方があります。
これがとても大事で、縫い代の入り具合はパターンに落とし込みます。
具体的には縫う人が「あらよっと」で縫いこんだり、浅くしたりして対応してしまった部分をあくまで「上がり線と均等な縫い代」に置き換えていく。
要するに、昔のパターンでそのままではできなかった部分を現物合わせで修正しています。
素材は10年ほど前、生地屋さんに実物とMIL-C-10296Jをもとに作ってもらったバックサテン生地。
ODはスペックに「The use of dyes or substances containing elementary sulfur compounds...」とあるので硫化染めで。
COYOTEは逆に色の落ちづらい反応染め。
Ecruは糸の色そのままの生成り。
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